羽越線模様 〜 人と地域と、共に生きる


夏の暑い盛りは、ホームに出れば灼熱の空間。
ちょっと列車を待てばうだるような汗。
そこは最近の若者、思わずベンチでもないところに座り込んでしまう。
さて、ようやく冷房の効いた列車のお出まし。
そろそろ立つとしますか。

あつみ温泉にて  2000-8
CanonEOS-3 EF35-70mmF3.5-4.5  1/50sec f6.3  RDPIII


冬の斜光線の注ぐホーム。
一人列車に乗るために、老婆がやってきた。
県境付近は人口希薄、列車の本数も少ない。
そんな羽越の置かれた厳しい状況が、どこか端的に表れているような、物寂しさ。
彼女にとって、駅や列車は頼れる存在だろうか。

越後寒川にて  2003-12
CanonEOS-3 EF28-105mmF3.5-4.5 USM  1/640sec f5.6  RDPIII



列車の来ない間も、駅長は事務作業に勤しむ。
出札窓口、上には手作りのメッセージが掲げられていた。
「おしごとがんばってね」
地元の子供達からの心のこもったプレゼント。
駅長さんは今日も、おしごとがんばっていますよ。



小砂川にて  2005-3
CanonEOS-1NHS EF70-200mmF2.8L USM
shutter=auto f2.8  RDPIII



無人化され、この駅の窓口は板で塞がれた。
いろいろポスターが貼られるようになったその前には、花瓶と籠で花が添えられた。
無人になっても、地域の駅が寂れないようにしよう。
寂しい待合室の無機的な雰囲気を拭う花に、そこに人がいることが確かに感じられる。

東酒田にて  2005-7
CanonEOS-1vHS EF28-105mmF3.5-4.5 USM  shutter=auto f3.5  fortia SP(+1)


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