羽越線模様 ~ 人と地域と、共に生きる
今度の特急が大雪で遅れていることを、案内で知った。
今日は乗れないかな…でも、もうちょっと。
たとえ遅れても、寒いけどじっと我慢して、電車を待ちわびた。
そう、大切な人に会いに行く、大切な電車だから…。
電車に乗ってから、メール送るね…だから、待ってて…。
酒田にて 2005-12
CanonEOS-1vHS EF28-70mmF2.8L USM shutter=auto f4.0(Exp.Comp+1/3) RDPIII(+1)
朝早くの寝ぼけ眼では、夜行から鈍行に乗り換えるのがやっとだった。
次の乗り換えの駅まで時間があるから…まだまだ寝ていよう…。
だんだん薄れる意識。
冬の鈍行の旅路は、これからひたすら長く続く。
今川にて 2001-1
CanonEOS-3 EF50mmF1.4 USM 1/60sec f1.6 RHPIII
薄光の注ぐ待合室で、吊るされて小さく揺れる一冊のノート。
誰が設置したかは分からないが、いつもここにいて人々を待ち続ける、このノート。
この駅を訪れた人々の心がいっぱい詰まった、このノート。
これからずっとずっと、何冊も受け継がれてほしい、そんなノート。
折渡にて 2005-10
CanonEOS-1vHS EF24mmF2.8 Exposure=auto fortia SP(+1)
冬の吹きっさらしのホームは、放っておけばすぐに雪に埋もれる。
この冬は風雪が特に厳しく、この駅から遠くないところで、列車の事故が発生してしまった。
あの痛ましい事故から、今日は運行再開の日。
再び人の利用するようになるこのホーム。
歩きやすくなるように、雪かきに勤しむ。
この人もまた、冬の鉄路の安全のために立ち向かう人。
砂越にて 2006-1
CanonEOS-1vHS EF70-200mmF2.8L USM shutter=auto f4.0(Exp.Comp=+1 2/3) RDPIII(+2)