羽越線模様 〜 人と地域と、共に生きる


列車は通学生にとっては、学校までの大切な足。
車の運転の困難な老人には、ちょっとした所用でも列車が大切な足。
いつもいつも、決まった時間に街まで運んでくれる。
この地域では、そんな大切な足の間隔が、4時間に及ぶこともある。
それでも沿線の人々には、大切な移動の足。
日光にじりじり焼かれる暑い夏も、吹雪叩きつける寒い冬も、そして今朝も。
大切な足は、律儀に同じ時間に、この駅の老人を迎える。

越後早川にて  2005-4
CanonEOS-3 EF70-200mmF2.8L USM  shutter=auto f4.0(Exp.Comp+1/3)  RDPIII(+1)


駅に続く遊歩道。整備された駐輪場。
都市近郊に入れば、羽越にも都会的な情景が沿線に見られる。
貨物列車が通過すれば、すぐに旅客列車が雁行する。
利用者の多さを物語る駐輪場に、羽越の表情や使命がまた、垣間見える。

新屋にて  2005-8
CanonEOS-1vHS EF28-105mmF3.5-4.5 USM  shutter=auto f8.0(Exp.Comp.+2/3)  fortia SP(+1)


羽越にはまだ似つかわしくない自動改札機に、朝の眩しい光が差し込む。
今日も通勤通学の人々を待つ一日の、スタート。

村上にて  2006-5
CanonEOS-1vHS EF70-200mmF2.8L USM  shutter=auto f2.8(Exp.Comp.+2/3)  fortia SP(+1)


いつもより早い冬将軍の襲来は、生活道路の踏切を雪で覆った。
まだ年の変わらないうちから大雪に見舞われた。
ここは交通量の多い生活道路。
日の落ちた夕方は家路に就く人も多く、人や車や、そして雪に注意しながらの重作業。
「この冬は出番が多そうだな…」
作業員氏は一瞬スコップを置きながら、そうつぶやいたのだろうか。

象潟付近にて  2005-12
CanonEOS-1vHS EF28-70mmF2.8L USM  shutter=auto f2.8  RHPIII(+2)


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