春 〜 今年も寒さを乗り越えて


年間を通して、頂上まで望める日はそう多くはない鳥海山。
だが春から初夏にかけての時期は、まだ眺望のチャンスに恵まれる。
あたりは積雪がすっかり姿を消した。
日差しも次第にやわらかく、燦々と。
気宇広大な清々しさが、遅まきながら羽越にもやってきた。

砂越−東酒田間にて  1999-3
CanonEOS-3 EF100-300mmF4.5-5.6 USM  1/500sec f7.1  RVP(+1)



のびのび、天に向かって咲くチューリップ。
地元の方が栽培しているのだろうか。
小さな畑に幾輪もつつましく咲いている。

特急も、さわやかな朝を青空に向かって。





府屋−鼠ヶ関間にて  2005-4
CanonEOS-3 EF24mmF2.8
1/1000sec f4.0  RDPIII



せっせせっせと、貨物を運んでもう数十年。
暑い夏も厳しい冬も、ただひたすら走り続けてきた。
もう幾度目の春だろう。
夕方のやわらかい斜光に、春を迎えた安堵の表情が浮かび上がる。

象潟−金浦間にて  2005-4
CanonEOS-3 EF28-105mmF3.5-4.5 USM  1/40sec f=auto  RDPIII


「春の小川はさらさら」
そんな童謡が聞こえてきそうな、山の春。
暖かくなり、桜も次々と開花して、枝いっぱいに広がって咲き乱れる。
うららかな日、桜の花を愛でながら。
列車も散歩気分でのんびりと、川を渡る。

鼠ヶ関−小岩川間にて  2005-4
CanonEOS-3 EF24mmF2.8  1/200sec f5.6  RDPIII


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