夏〜日本海鳥海・日照残照
鳥海山の残雪も既に残り僅か。
稲穂も青々と育つ、庄内の初夏。
鮮やかな自然の色の中、特急の白い車体がすーっと伸びる。
田園を駆ける、一陣の涼しい風。
南鳥海−遊佐間にて 2005-6
CanonEOS-1vHS EF24mmF2.8 1/1250sec f4.5 RDPIII
だいぶ日の傾き、閑散となった海水浴場。
それを横目に見ながら、2両のディーゼルカーが走り去って行く。
砂浜からは駅も近いが、あの列車に海水浴客は、乗っているだろうか。
以前は海水浴臨なども出ていた羽越だが、近頃では殆ど見られない…。
小波渡−三瀬間にて 2000-8
CanonEOS-3 EF70-200mmF2.8L USM 1/320sec f5.6 RDPIII
しとしとと降る雨が、朝顔を蕭々と濡らす。
朝に花開き夕には閉じてしまう彼らは、夏にしか咲かない命。
この駅で朝、町へ出る人々を乗せた列車を見送って、ささやかに姿を競う。
岩船町にて 2004-8
CanonEOS-3 EF28-105mmF3.5-4.5 USM shutter=auto f5.6(Exp.Comp-1/3) RDPIII(+1)
夕暮れのひと時。
茜色に染められ、何もかも全て動きの止まったような、静かな時。
音もなく、海もきらきら輝くのみだ。
そんな海の光を浴びて、ゆっくり行く列車。
心地よい静けさのしじまを破るではなく、やさしく音を奏でるように…。
吹浦−女鹿間にて 2005-6
CanonEOS-1vHS EF70-200mmF2.8L USM 1/1250sec f=auto(Exp.Comp+1 2/3) RDPIII