夏〜日本海鳥海・日照残照
梅雨前の束の間の晴れ間。
夏へ向けて育つ稲穂と雪を頂いた山との、ちょっとの時間のシンクロ。
山からはやがて積雪も完全に消え、これから本格的な夏を迎える。
今年の夏も、お米は豊作になってくれるだろう。
南鳥海−遊佐間にて 2007-6
CanonEOS-1vHS EF17-40mmF4L USM 1/1000sec f4.5 RDPIII
海風心地よい初夏の海べりの駅。
波の音に乗って軽やかに列車が入ってくる。
ちょっと軽やか過ぎて気付かないくらい。
列車も、風を心地よく感じているのだろうか。
いい季節になってきた。
小波渡にて 2006-6
CanonEOS-1vHS EF28-70mmF2.8L USM shutter=auto f8.0 RDPIII
山並みと水田の、色合いの違う緑の真ん中を。
夏の濃い緑にのんびりと列車が分け入る。
暑さもピークを迎え、太陽が空のほぼ真上から照りつける。
ぎらぎらと光る列車の屋根が日差しの強さを物語るよう。
今日もこれからさらに暑くなりそうだ…。
中条−平木田間にて 2007-7
CanonEOS-1vHS EF70-200mmF2.8L USM 1/1000sec f4.0 RVP(+1)
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雲の隙間から覗いたのは、 晩夏の斜光。 今日の上りの最終特急を任された、 北海道帰りのちょっと違う顔の、 特徴あるライトに斜めに入る。 長い影でそのライトが浮かび上がった。 「いい感じだな…でも、そうか…」 斜光線の色。雰囲気。 真夏のそれとは違うものが、感じられた。 いい天気なのに、さみしい。 「今年も夏が、もうじき終わるんだな」。 今撮った“いなほ”も、 同じことを思っているだろうか。 8月ももう下旬の頃。 夏の終わりを実感させるにふさわしい、 切ない斜光線だった。 象潟−金浦間にて 2006-8 CanonEOS-1vHS EF70-200mmF2.8L USM+EXTENDER1.4× 1/800sec f4.0 RDPIII |