冬 〜 厳しい自然に、決して抗わず



もはや雪と同化してしまうほどに凍てついた特急列車。
年末年始、「いなほ」は長い編成になることがある。
その長さは、それだけ乗客の様々な想いを、
いっぱい乗せているということ。




吹浦−女鹿間にて  2005-1
CanonEOS-3 EF70-200mmF2.8L USM
1/640sec f5.0  RDPIII(+2)



夏に海水浴客でにぎわう砂浜は、押し黙ったようにモノトーンで包まれた。
ちょっとおさまったかと思えば風雪はすぐに激しさを取り戻し、向こうの海の視界は利かない。
黄色い声で賑やかになる砂浜を眼下に見る路も、冬は難路になる。

小波渡−三瀬間にて  2006-2
CanonEOS-1vHS EF28-70mmF2.8L USM  1/500sec f2.8  RDPIII


日本海側の気性の荒い天候も、時には穏やかな青空を見せる。
遠くに見ゆるは太平山だろうか。
穏やかな眺め。シュプールを描いて快調に。

新屋−羽後牛島間にて  2002-12
CanonEOS-3 EF70-200mmF2.8L USM  1/1000sec f3.5  RDPIII



田園の中の小さな踏み切り。

道が雪に閉ざされ誰も通ることはなく、
鳴ることはない。

冬はまだ始まったばかり。
春の声遠し…
雪解けの春の待ち遠しいのは、
誰あろう何あろう、この踏切かもしれない。





幕内(信)−藤島間にて  2004-12
CanonEOS-1NHS EF70-200mmF2.8L USM
1/30sec f2.8  RDPIII(+2)



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